田七人参の起源
田七人参は現存するウコギ科のニンジン属に分類される多年生草本植物で、2億5000年前から存在する「古老植物」に分類されている植物です。
中薬のなかでも原始的なものの代表です。
紀元1世紀頃の本格的な医薬書「神農本草経」には「五臓を補う」と記載され、心・肝・肺・腎・脾に作用して活動を活発化させると書かれています。
田七人参は第三世紀古熱帯山岳地区に遺留された植物で、わずかに雲南省および広西省近郊にしか分類していません。
めぐり成分のサポニンなどの含有成分は、高麗人参をはるかに上回るものです。
雲南省と広西省で海抜2000メートル級の山々で、永年の風雪に耐えながら生き続けています。
田七人参の不思議なパワー
はるか昔から田七人参は、「人類の血液の需要に応じて変化する不思議な効能をもった植物」として、人類から珍重がられています。
ウコギ科ニンジン属の根菜で、育って収穫できるまでに3年~7年かかるために、またの名を「三七人参(さんしちにんじん)」と呼ばれているとの説があります。
別由来でも、葉の形態で茎に葉がついているところが三つで、それぞれに七つの葉がついているところからその名がついたともいわれています。
いったん収穫すると、そのあとの土地は10年間雑草も生えないほどやせ細ってしまうほど、大地の栄養分を吸収してしまうほどのパワーを持っています。色は黒褐色で硬くごつごつしており、ほかのニンジン類とは似ても似つかない姿かたちをしています。
田七人参=金不換(きんふかん)
大量生産ができないため、中国では別名「金不換(きんふかん)」とも呼ばれ、お金に換えることができない価値と言われるほど貴重なものであります。
あまりにも貴重で中国が国外への持ち出しを禁止していたため世界に広がりませんでしたが、最近は日本にも輸出されるようになり、一躍有名になっていったのであります。
その研究発表として、1992年京都薬科大学の木島孝夫教授が、「日本癌学会」で「田七人参は、マウスの実験で肺がんの80%、皮膚がんの75%の抑制効果があった」と論文発表されています。1995年「日本薬学会」では肝臓がんに対しての抑制効果の発表、「日本東洋医学会」でも消火器系のがんや心臓病にもすぐれた効果があったと発表されています。
さらに田七人参が血中のコレステロールや中性脂肪を取り除くだけではなく、代謝を活発にして、肥満体質改善に効果があったとアメリカの研究で実証されています。
このように世界の学者により、田七人参はあらゆる病気に対応することができると実証されてきています。
記事を書いた人
大学を卒業後、広告会社で30年間勤務。営業、制作、業務管理の取締役を経て退職。2012年に有機栽培&無農薬の田七人参「田七堂」を設立し、「田七堂 免疫研究センター」を稼働。事業のかたわら、整骨院、整体院で年間2000人の施術をおこないつつ、人々のカラダとむきあう。その後、カラダだけのアプローチでは健康にはなれないと悟り、心理カウンセラーとしてココロへのアプローチをおこなう。有機栽培&無農薬の田七人参の大いなる自然のパワーに惹かれ、ココロとカラダと自然の完全なる調和を目指して活動中。