有機栽培&無農薬の田七人参「白井田七」の開発秘話⑩「有機栽培への想い」

有機栽培への想いを厚く語る

田七人参の合弁会社の基盤も若手社員の活躍で安定しはじめたころ、白井博隆は社員全員を前にある思いを語ります。

「これからは、有機栽培でいきたいと思う」。

白井博隆の通訳の王さん。

白井博隆の通訳をする訳ですから、白井博隆の考えを一番理解して通訳をしてもらわないと困ります。

しかし、響かない。。。

王さんは「白井さん、有機栽培はまだできるかどうかわからないから、農薬も使って普通の田七人参を売りましょう」「農薬まみれでも売らなきゃ売上がないから、一緒に売ればいいじゃないですか」と言うのです。

農薬を撒けば田七人参は確実にできるのだから、有機栽培が成功するまで販売しないなんて、なんて頭の悪い日本人となるのです。

そこで、一番キーマンとなる王さんに、有機栽培とはどのようなものなのか、なぜ有機栽培にこだわるのか、基本的なことが伝わらないと何もはじまらないと気が付いたのです。

有機栽培と無農薬の違いは、無農薬栽培は農薬を使わない栽培法、有機栽培は農作物をさらに健康に育てるために「微生物資材」を使用して栽培をすることです。

白井博隆が24時間監視をしている訳でもないので、そんな面倒くさい有機栽培を中国人の農家の人がする訳がありません。

そこで白井博隆は、農家の人が確実に作業をしてもらうために、有機肥料をコロコロ団子にして、あたかも化学肥料を撒くイメージで撒いてもらう工夫をしたのです。

これだと作業は1回で済むし、有機栽培を理解してもらわなくても問題ありません。

畑とは別に、専用タンクで有用微生物を培養する工場を建てそこでドラムを用いて、くるくる回しながら団子状のつくる作業をすべて工場でおこないます。

そして、これを土壌に注入すると発酵堆肥ができあがります。

また有用微生物によって発酵させた資材と灰を土に混合して耕し、田七人参の種と根の部分には有用微生物資材を薄めた液体に付けて栽培をします。

白井博隆にとっての有機栽培は、田七人参を必要としているお客様のため、彼らにとってはお金のため、自分のための視点しかありません。

通訳の王さんへのヘッドハンティング

通訳をしている中国人の王さんが、日本の商社にヘッドハンティングされていたのです。

アルバイト程度の手伝いはしていたようですが、今の給料の10倍を払うと提示があっているのです。

中国ではいくつもの企業をかけもちするダブルスタンダードはよくあることです。

ビジネス的な日本語まで通訳する有能な人材なのですから、他がほおっておきません。

そこで、通訳の王さんと腹を割って話します。

なんせ給料の10倍ですから、白井博隆も王さんのことを考えると簡単に引きとめる訳にはいきません。

ヘッドハンティングの日本企業は、金属鉱物資源を日本に輸入する会社で、取引の単位も大きくて、右から左に動かせば利益が大きく出る仕事です。

一方こっちは、言うことを聞かない農家と自然を相手にしながら、すっからかんの日本人とあーだこーだしている訳ですから。

白井博隆と王さんとの仕事論で最終的に行き着いたのは「結局、人としてどう生きるのか」ということでした。

通訳の王さんも3~4か月悩んだ末に「白井さん,決めました。ここに残ります」と言ってくれたのです。

白井博隆は、世界が認める有機栽培&無農薬の田七人参づくりに駆け上っていくのです。

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参考文献引用:著者 田中泰子 
       白井博隆 田七人参ものがたり

最初から読みたい方は
有機栽培&無農薬の田七人参「白井田七」の開発秘話①「知られざる農薬」
も参考にしていただければと思います。

  • 記事を書いた人

    松本哲也

    大学を卒業後、広告会社で30年間勤務。営業、制作、業務管理の取締役を経て退職。2012年に有機栽培&無農薬の田七人参「田七堂」を設立し、「田七堂 免疫研究センター」を稼働。事業のかたわら、整骨院、整体院で年間2000人の施術をおこないつつ、人々のカラダとむきあう。その後、カラダだけのアプローチでは健康にはなれないと悟り、心理カウンセラーとしてココロへのアプローチをおこなう。有機栽培&無農薬の田七人参の大いなる自然のパワーに惹かれ、ココロとカラダと自然の完全なる調和を目指して活動中。