白井田七人参物語

白井博隆 中国を訪問する

白井博隆が十数年前、中国を訪問した時のこと、中国のお医者さんが、ほとんどの患者さんに「田七人参(でんしちにんじん)」を処方することを知ったのです。調べてみると、田七人参にはすごい力があることがわかりました。
しかも、中国の食医区分が変わり、今は食品として日本に輸入することも可能になりました。
しかし、多くの漢方薬が、化学肥料&農薬を使って作られているという現状でした。

農薬に汚染されない山を借り、道をつくる

中国雲南省の硯山県地域。さらに奥の人里離れたベトナムやラオスとの国境に近い標高2000mの高地。周りに農業の影響のない、農薬や農薬で汚染された農業用水の影響を受けていない山をひとつ借り切り、田七人参の栽培用地としたのです。まず、道を造るところから始めました。
現地の人に、協力してもらえるようお願いしましたが、最初は全く相手にしてもらえませんでした。雪害に見舞われ、資金もなくなり、精根尽きはてた時に、やっと中国の人達との間に信頼関係ができたのです。

「有用微生物技術」を採用

栽培地の土壌の力を最大限にするため、「有用微生物技術」を採用。専用タンクで培養、土壌に注入します。微生物による発酵堆肥にて、数年がかりで土壌づくりを行いました。

栽培については

  • 有用微生物によって発酵させた資材と灰を土に混合して耕します。
  • 田七人参の種と根を有用微生物資材の希釈液に漬けます。
  • 田七人参は直射日光と雨に弱いため、事前に傘の役目をする松を畑に植えて、種を蒔きます。
  • 有用微生物で発酵させた有機肥料を散布し、有用微生物資材の希釈液を苗に葉面散布します。
  • 適時に有用微生物資材とストチュウなどの葉面散布と土中灌水を行います。
  • これを毎年行い、種を植えてから3~7年しっかりと品質管理を行い、収穫まで育てます。

12年の歳月、世界初IFOAM(国際有機運動連盟)の認証取得

こうして私たちは十数年のもの歳月をかけて農法の改善を続け、IFOAM(国際有機運動連盟)(※)の認証を得ることができました。
※IFOAM(International Federation of Organic Agriculture Movements)とは、有機農業に関する世界最大の国際的な民間組織で、国連の社会経済理事会(ECOSOC)の認定NGOです。