有機栽培&無農薬の田七人参「白井田七」の開発秘話➂「田七人参の凄さ」

「金不換」金にも換えられない価値

日本に帰国した白井博隆は、田七人参についてもっと知りたいという思いがフツフツと湧いてきました。

いろいろな文献を調べたり、漢方に詳しい知人に話を聞いたり、すると田七人参の凄さが次々と明らかになってくるのです。

田七人参は「金不換(きんふかん)」。

金にも換えられないほどの価値があると言われ、昔から不老長寿の媚薬として用いられてきた貴重な植物だったのです。

現存する人参属植物としては最も原始的なものとされ、中国の著名な植物学者によると、「田七人参は、第三紀古熱帯山岳地区に遺留された植物で、わずか雲南省および広西省にしか分布していない」と記述もあります。

田七人参の名前の由来

中国の田七人参の集散地が広西省の田陽、田東にあったこと。

田七人参は別名「三七人参」と呼ばれていて、田七人参が収穫できるまでに三年~七年かかる説、田七人参の葉の茎が三つに分かれていて、葉っぱが七枚ある姿をしている説、さらには、止血効果が高いので「漆のように傷口を癒合する」という意味の山漆(さんしつ)という説があります。

約500年前の「本草綱目(ほんぞうこうもく)」という中国の文献に「田七人参は、血液の循環をよくして、痛みを止めて、内臓の出血を止める」と具体的な薬効の記述が載っています。

現在のような科学的なデータのない時代から、すでにその薬効が期待され活用されていたのです。

「本草綱目」の記述は500年前からですが、紀元一世紀ごろの中国の医学書「神農本草経(しんのうほんぞうけい)には、五臓(心・肝・肺・腎・脾)を補うと記述もあります。

人工栽培がはじまったのは、おそらく16世紀の明から清の時代で、本草綱目が発表された後に世間の注目が集まり広がっていったのでしょう。

高麗人参(朝鮮人参)との違い

植物的には、高麗人参もウコギ科ニンジン類ですが、見た目がまったく違います。

田七人参の見た目は、生姜のようにゴツゴツしていて、石のように硬く、そのままでは食べられません。

田七人参は、消炎解熱効果が高いので、1960年代のベトナム戦争では、負傷者の止血剤や疲労回復剤にも使用されていました。

1979年には、戦略物資として中国政府から厳しく管理され、輸出禁止の時代もありましたが、現在は輸出も解禁され世界中で知られるようになりました。

日本の漢方薬に使用されている生薬の8割は、中国との輸入に頼っている現状です。

田七人参の有効成分「サポニン」

田七人参は血液の流れを改善するのですべてに万能で、特に肝臓病や糖尿病などに良いと言われています。

東洋医学では、すべての病気は血流の滞りが原因とされているので、田七人参の有効成分は血液を正常な状態に戻す作用が、他のどの植物よりも優れているからです。

田七人参の有効成分の第一は「サポニン」です。

高麗人参にも含まれていますが、田七人参は高麗人参の4~7倍のサポニン成分が含まれています。

サポニンには泡立つ特徴があり、血管に存在するコレストロールや脂肪などをキレイに洗い流す働きをもっています。

大豆も洗ったり煮たりすると泡立ちますが、サポニンを少量ですがもっています。

サポニンは、血液に直接働きかけてキレイにするので、血流にのってカラダの隅々まで届き、肝臓病や糖尿病などさまざまな病気に処方されています。

他にも、有機ゲルマニウム、フラボノイドなどの機能成分、鉄分、カルシウムなど多数のミネラル成分、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンE、葉酸などのビタミン成分も豊富に含んでいます。

中でも田七人参だけに含まれる田七ケトンと呼ばれるサポニンには、血液中のコレストロールを減らす効果があると言われています。

特に更年期障害で悩まれて女性に、とても人気があります。

引用:著/田中泰子 白井博隆 田七人参ものがたり

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  • 記事を書いた人

    松本哲也

    大学を卒業後、広告会社で30年間勤務。営業、制作、業務管理の取締役を経て退職。2012年に有機栽培&無農薬の田七人参「田七堂」を設立し、「田七堂 免疫研究センター」を稼働。事業のかたわら、整骨院、整体院で年間2000人の施術をおこないつつ、人々のカラダとむきあう。その後、カラダだけのアプローチでは健康にはなれないと悟り、心理カウンセラーとしてココロへのアプローチをおこなう。有機栽培&無農薬の田七人参の大いなる自然のパワーに惹かれ、ココロとカラダと自然の完全なる調和を目指して活動中。